東洋史
歴史の存在意義として挙げられる、自分の先祖や他国の先祖の営みに想いを馳せることができる。特に東洋史では、中国を中心とした朝貢関係から構築され、模倣したり、改変したり、あるいは全く異なる独自の文化圏を構築したりといった様々な変遷を学ぶことができる。特に言語においては、相違点をそれぞれ比べながら、「なぜこの点は他国と異なっているのか」と考察できるのも東洋史の面白味のひとつ。(先ほども述べた通り、私は東洋・西洋に拘らず文化史を追うのが好きなので、あんまり明確には説明できません><)
東洋史学専攻 2年 I氏
私は映画「アラジン」を見た時にアラビアの世界に惹かれ、中東について調べるようになりました。最初は美しい砂漠やスパイスの効いた料理に関心を持っていましたが、調べていくにつれ、現在の紛争やテロなどを知りました。なぜこんなことが起きているのか、それを理解しようと思ったのが世界史を学んだきっかけです。
世界史の面白さと言われると難しいのですが、異国の世界を知るということに私は魅力を感じています。文化も価値観も違う人達がどのように命を繋いできたのか、どのように生きてきたのかを知ることは自分の価値観や生き方にも参考にできることが多くあると思います。(これは日本史にも言えることかもしれません。)
自分の興味関心から入っても、歴史には多くの国が関わっていたりするので、気づいたら色んな国の歴史をかじっていたりすることがあります。
社会学専攻 1年 K氏
主な関心分野
台湾原住民の文化および歴史(清朝統治時代、日本統治時代)、東洋史における死生観や宗教観、古代中国の思想(諸子百家あたり)、中東・イスラム文化及び歴史、中東、中央ユーラシア、後漢末期、三国時代、諸子百家、イスラーム etc.
※東洋史勢は例年人数が少め...
おすすめの授業
・藤谷浩悦先生「東アジア近現代史」
・阿部幸信先生「東洋史学研究法」
・鈴木恵美先生「イスラーム近現代史」
・中坂恵美子先生「特別教養(8)(移民・難民論)」
※開講されていないものを含む
おすすめの本・映画など
・ユン チアン、土屋京子訳『ワイルド・スワン』講談社、2007年他
大中国近現代の怒涛の歴史を、著者自身と彼女の家族が体験した実話をもとに振り返る。閉鎖的な中国近現代社会を中国国内から見つめる名著。
・タミム・アンサーリー、小沢千重子訳『イスラームから見た「世界史」』紀伊國屋書店、2011年
イスラム世界がどのようにして成立して、ヨーロッパやなどとどのように関わり、影響を受けてまた与えてきたのかを分かりやすく知ることができると感じます。高校までの世界史では主に西洋からの視点で見ることが多かったものを視点が違うことで、今まで習った一般的な世界史とはかなり違う内容になっていて新鮮に歴史を見ることができると思います。読み進めてみるといた世界史の複雑だなという思っていた部分が解けていく感じがするのが良いと思います。あとは逆に西洋になんだこいつらと思うようになります。ニュースで聞いた事があるような過激派にもそこに至るまでの歴史と背景、どう考えているかなどがあり、何事も自分の立場から見るだけでなく逆の立場から見ることの大切さも学べるかと思います!ただし結構重たくて長いと感じるかもです。でも面白いです。