皆さんこんにちは。もう12月ですよ。本格的に冬が深まって参りました。寒いと遠出しなくなる佐々木信綱です。先日、史学研究会の会員と松戸の戸定邸と迎賓館赤坂離宮へ行ってきました。本日の記事はこの二つの邸宅に関する記事となります。史学研究会が普段どんな活動をしてるか、このブログを通してお伝えできれば幸いです。
早朝に家を出て電車に揺られること2時間弱。松戸駅へやってまいりました。そして歩くこと五分。駅からそこまで離れていないところに戸定邸はあります。

戸定邸は水戸藩最後の藩主であった徳川昭武が造った邸宅です。木造平屋建てで二階もありますが、階段が急なため、二階には上がれなくなっていました。入場料を払っていざ入ってみますと…一番手前にあったのは屋敷と直結してる防火仕様の蔵がありました。

おそらくこの中に重要なものをしまっていたのでしょう。床は板張りではなく、白いカーペットのような絨毯のような何かが敷いてあります。建てられた当時からこのようなカーペットをひいていたのだとしたら、昭武のセンスに脱帽せざるを得ません。廊下は中庭に面しており、陽の光が自然と入ってくる設計になっています。屋根は床とは対照的に濃い茶色の板張りで、そこまで天井は高くありません。

渡り廊下などは頭を下げながら進まないとぶつけてしまいそうなほど低かったほどです。さらに、道幅もあまり広くなく、大人二人がギリギリすれ違えるくらいの幅しかありませんでした。どちらかというと質素な印象を受けます。先に進んでいくと、浴室がありました。

バスタブに足を入れてみると、意外と深く、大体1メートルほどの深さです。小さな子供が入ったら、底に足がつかないどころか溺れるんじゃないかと思ってしまうほどでした。多くの部屋はふすまで区切られていて、廊下に出なくても互いに行き来できるような構造になっています。

来客用の大きな部屋から外に出てみると、広い庭が広がっていました。芝生の庭園からは天気が良ければ富士山が見えるそうですが、残念ながら行った日には見れませんでした。純和風の屋敷と西洋風の芝生の庭園という調和の取れた空間は日本全国探しても中々お目にかかれるものではないでしょう。

続いて向かったのは迎賓館赤坂離宮。言わずと知れた日本で最も豪華な洋館です。できれば内部の写真をお見せしたいところですが、撮影が禁止されていましたので、あまり多くのことを伝えることはできません。ですが、豪華絢爛を体現した建物であることに間違いありません。贅の限りを尽くしたこの洋館は日本の近代西洋建築技術の集大成とみることができるでしょう。細部まで妥協なく作りこまれた装飾は美しいという言葉では到底表現しきれません。是非とも皆さん一度は足を運んでみてほしいです。

あまり、有名ではないかもしれない戸定邸。この季節には紅葉が見ごろを迎えており、非常に見ごたえがありました。時間がある方は敷地内にある資料館もおすすめです。それではまた次の記事でお会いしましょう。以上、佐々木信綱でした。
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