ここ最近投稿ができなくてすいません。テスト期間が終わってようやく更新できるようになりました。佐々木信綱です。夏休み中週一投稿を目指して頑張りますので、本日もお付き合いのほどよろしくお願いします。さて、ここ最近の投稿で中大の校歌の歴史だったり、中大に関わるものばかり書いてきました。ここで心機一転、生協で買った本について紹介しようと思います。なお、ここで紹介する本は全て講談社学術文庫からのものになります。

一冊目は『遠野物語』です。このブログを読んでらっしゃる方はご存知でしょうが、柳田國男の書いた日本民俗学の教科書的な本になります。今では大衆に受容されている河童やザシキワラシがこの本によって再発見されたといっても過言ではないでしょう。原文の『遠野物語』は古文調で書かれています。森鷗外の『舞姫』みたいな感じです。原文のままだと、読むのがつらいという方は現代語訳版を読むことをお勧めします。
二冊目は三浦佑介『神話と歴史叙述』です。以前の記事で戦前の教科書について触れましたが、そこでは日本神話を事実として捉え、本当の歴史の一部として扱っていました。しかし、いまではそうではありません。いったいどこまでが神話でどこからを文献として扱うのか。そんな疑問を解決してくれる一冊です。
三冊目は野本寛一『言霊の民俗史』です。遠野物語とテイストは似ていますが、内容には差があります。実は自分が前期で履修した科目で言霊について触れた授業がありまして。それに啓発されてつい買ってしまったという感じです。その授業では和歌と言霊には大きな相関関係がある的なことを言っていました。もしこのブログを読んでらっしゃる人がいたら、是非とも履修してみてください。「日本の思想の歴史」という授業です。
最後の一冊は坂本太郎『日本の修史と史学』です。日本にはそれこそ記紀に始まり現代に至るまで無数の歴史書が書かれてきました。例えば、『吾妻鏡』や『本朝通鑑』。挙げればきりがないでしょう。この本はそういった歴史書の解説をしている本になります。過去の歴史書での歴史の見方、いわゆる”史観”への理解が深まる一冊となっています。
ここで紹介した本を生協で買うと普通の本屋さんの一割引きくらいの価格で買えます。是非お買い求めください(生協からの案件ではりません。生協さん案件ください)!夏休み、学生にとっては長い期間です。この期間に本を読んではみませんか?ではまた次の記事でお会いしましょう。以上、佐々木信綱でした!